湯呑み

20年近く使っている湯呑みがある。
京都の骨董店で茶をいただき
気に入って譲ってもらったもの。
唐津風で白いざんぐりした土に
鉄絵で千鳥が3羽描かれている。
ゆったりしたろくろ目が手にしっくりくる。
「泥」の印があり素人が作ったということだが
作者が分からなかった。
最近になって京都の「大吉」の杉本さん(息子さん)と
知り合い良くしていただいているが
後にこの湯呑みがお父さんが作ったものと知って驚いた。
当時は古いものから知を得ない作家ばかりで
これを見て感動したことを覚えている。

子供が茶を飲むようになり湯呑みが欲しいという。
いつものマグはいやだというので
スタイリッシュな作家ものを薦めたが
お茶らしくないし、熱いという。
というわけで大吉作はわが家も代を替わろうとしている。
代わりに使っているのがドイツのストーンウエアだ。
16世紀ぐらいのものでカップは稀だ。
ブリューゲルの絵にもある。
なぜかこの時代のものはボディはろくろ挽きだが
ステムはひねってヒダにしている。
この手法は現代作家も知らないと思う。
物臭なためビール、茶、コーヒー、酒すべてに常用している。
ビールは泡が細かく、茶も渋が滲みない。冷酒も冷たい。
径8cm 高さ8.5cm
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