螺鈿の八角重箱
かつてコレクターや業者が
待ち望んでいた「古民藝展」という催しがあった。
年に一回青山で開催され
時には前夜から並ぶ人がいたほどの盛況だったが
惜しまれつつ終わってしまった。
この螺鈿の重箱はたまたま1番になり獲得した品だ。
まだ商品デザインをしていて
売上至上主義に少々バテていた頃だ。
やる瀬なさを古物で慰めていたと思う。
下見ですでにデザイン性の高さに感心した。
八角の凝った形に割ったままの貝が埋め込まれ乱反射している。
ランダムに並べているようだが
ジグザクのパターンが浮かんで見える。
やはり妙品と思う。
余談ではあるが、
小学生の子どもの誕生日に同級生から
庭に咲いている花をプレゼントされたそうだ。
素敵な心遣いにしみじみ。(写真の花)
そういえばこの重箱でお祝いすれば良かった。
遅かった。
モッコウバラいい香りです。
(ご売約ありがとうございました)
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