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2009年7月 7日 (火)

藤の花の大椀

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藤文漆絵椀 桃山〜江戸前期 
胴径14.9cm 身の高さ8.9cm 高台径8.4cm

厚みがあり量感のある堂々たる姿。
地は布被せされた堅牢な黒漆。
高台内の削りは浅く器表全体に微細な断文がある。
内外を鮮やかな朱で藤の花を闊達に描かれている。
拡大して丹念に見たが後絵ではない。
漆絵の歴史は長く、近年の鎌倉市内の大量出土には驚いた。
数もすごいが絵柄も豊富で近世のものと変わりなく
ほんとうに鎌倉時代なのかと思ったほどだ。

じつはこの椀の来歴がはっきりしない。
前所有者は奥州、ある人は西方ではというが
陶器のように窯跡調査というわけにいかないので難儀する。
たまに素性を確言する人がいて感心するが
ホラ吹きだったりもする。
古九谷だってじつは有田だったということもあるので
木地師や塗師が定住したとしても難しいと思う。
どこであれ武家か身分の高い者が使ったのだろう。
もちろん今でも実用だ。
椀盛に申し分はなし。

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椀盛は懐石の料理。
煮物とも呼ばれるが一汁三菜の三菜の一菜をしめるものなので
あくまでもおかず。普段の食卓にもこれが出るとうれしい。
写真はイトヨリと冬瓜のすまし汁仕立。

(お値段お問い合わせください)

詳しい方数人(安岡先生も)に見ていただいたところ
合漉椀で有名になった能登周辺のものではないかとのこと。
または合漉系ともおっしゃっておりました。
稀少なもので時代は桃山から江戸初期。

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