
常滑山茶碗 平安末〜鎌倉初 径14.5cm
深山に流れる渓流の岩肌ようだ。
厚く溜った部分は青く窯変している。
青い織部のようにも見える。
窯の中の灰がどのようにして
こんな色をつくり出すのだろうか。
「一二三さんなら安くしますよ」
と若手のやさしい言葉にありがたく頂戴した。
じつは購入直後は全体に下手な金の直しがベタベタくっ付いて
呼び継ぎもかなりあるのではと思っていたが
カッターナイフで恐る恐る剥がしていたら
なんと、呼びの陶片が1個のみ。
見応えのある碗になった。
ラッキーなこともある。
同時代の自然釉の常滑の壷は手が出ないが
これだけゴージャスな自然釉なら碗で大満足だ。


(売約済)
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