2011年11月24日 (木)

梅瓶型の須恵器

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須恵器 11〜12世紀  胴径13.5cm 高さ23.5cm

中国には梅瓶(めいぴん)という高貴な壷があるけれど
これはその形に近い平安時代の須恵器。
細かく粘りのある胎土に自然釉が流れています。
何より花を生けてみたいと思っていた形で
高名なお花の先生もこれに似た形の壷に
花を生けていました。
曲のある梅を生けるといっそう気高く
ゴージャスなのではと思います。
花は習ったこともなくおこがましいのですが
器を引き出したいので大仰にならないよう気をつけます。
あとは器がなんとか形にしてくれます。

写真は錦木とバラの実、菊。
都心は紅葉が乏しく秋らしさを感じないのですが
公園のハゼノキや南天、錦木が真っ赤になり目をひきます。
(売約済)

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2011年8月11日 (木)

古器と花

猛 暑 到 来。
せめて花でも生けて涼の演出と思い
花探しに出かけましたが汗だくで帰って来ました。

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崇福寺形長頸瓶  平安時代(9世紀) 胴径10cm 高さ13.8cm
和様化した美しい平安期の長頸瓶。
大津京にあった崇福寺周辺から数多く出土したことから
崇福寺形長頸瓶と呼ばれます。
古陶ファンは言うまでもなく
仏教美術ファンからも人気の高い小品です。
反身に灰が被り変化のある景色です。
焼きが堅いので水は滲みません。
首が飛んでいるのが多いのですがこれは口の欠けのみ。125,000円

花/キキョウ、ナデシコ、メヒシバ、セリ科のなかま





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古銅銚子 江戸時代 口径14.5cm 高さ11cm
発掘の銚子で朽ちて破れた姿が絶妙です。
うぶな緑青の色も素晴しく花が映えます。
平安の経筒や水瓶は無理でも
いにしえの気高い風情が楽しめます。(売約済)

花/コヒルガオ





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備前鳶口小壷 室町時代 胴径7.9cm 高さ7.9cm
還元焼成で青白くしかも堅く上がった小壷。
濡らしてもこの色。
お歯黒に使用されたもので
内側に錆がしっかり付いています。
水は滲みません。
窯印は十文字か古のような彫り。
体に似合わず大きな石ハゼも魅力。
口の欠けは残念ですが
銀で直して徳利としても楽しめます。
(1合弱)
この手は出来のよい贋物が多くて難儀します。
ベテランの知人が数十万で買った鳶口小壷を
備前の目利きにダメと言われたそうです。(売約済)

花/ヤクシマノコンギク





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埴輪残欠 5世紀 高さ31cm
馬の脚の残欠ですが格好の花生けになりました。
ヘラ削りにも勢いがありスタイリッシュ。
ムクゲは別の名をハチスと呼びますがなぜでしょう。
ハチスとは蓮のことですが。
(売約済)

花/枯蓮、ムクゲ





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漆桶 明治 胴径8.5cm 14cm
握れるくらいの小振りな漆桶は稀少です。
シナの樹皮を巻いた素朴なつくり。
漆でカチカチに固まっています。
やはり野花が似合います。田舎の草むらの中で咲いてる情景が好きです。
(売約済)

花/ソバナ、ミズヒキ、ホトトギス、セリ科のなかま、エノコロクサ





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ひよこ篭と栃の箕(み) 明治〜昭和初期
ひよこ篭/胴径16cm 高さ16cm  
栃の箕(み)/幅36cm 長さ49cm 厚み11cm

篭は目が大きめで涼しげです。
ひよこを入れて売りに行ったものらしいのですが
ひよこが入った様子もきっとかわいかったでしょう。(売約済)

箕は栃の木を刳りぬいたものでたいへん珍しいものです。
たいていは笊や樹皮を織り込んだものが多いです。
割れを漆で漆で直しています。
ツルツル、トロトロです。(売約済)
花/ムクゲ

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2011年7月 2日 (土)

半夏生

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ハンゲショウは半夏生と書くがなんとも素敵な名前だと思う。
名前の由来に諸説あるようだけれど
半化粧とあてたり片白草とも呼んだりもする。
なぜか白い葉は花の付け根しかない。

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この時期、わが家の狭い庭にもひっそり咲きます。
増えもせず絶えもせず、それでも白い葉は目をひきます。

*花器は桐の鉈差し

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2011年5月14日 (土)

たんぽぽの綿毛

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見慣れたタンポポの綿毛。
たくさん集まるとシャボン玉みたいでかわいい。
これを生けるにはちょっとしたコツある。
前日に開いていない種を採って来て花器にセッティングする。
すると翌日には綿毛が全開する。
室内だとけっこう保つ。
楽しんだら静かに窓を開けてさよならする。

花器は弥生土器。
雑草でも引き立ててくれる。

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2011年4月15日 (金)

漆桶と花

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わが家の椿「ト伴」です。
10年前、日本橋三越まで苗を
自転車で買いに行ったことを憶えています。
背丈まで大きくなり今年はたくさん咲きました。

漆桶はハムのように縦横紐で縛られた珍しいもの。
紐は漆が固まり胴に同化しています。
小振りなので花も生け易いです。径11.5cm 高さ20cm

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カジイチゴ(梶苺)
いつも立ち寄る空地に花を失敬しようと出向きました。
あちこちいっぱい咲いていた花です。
調べたらカジイチゴ。くしゃくしゃの花が可愛いです。
梶の葉っぱに似ているからのようですが
梶って何?
来月にはおいしい実が成るようです。

漆桶はかなり古く漆でカチカチです。
分厚くて木の肌も見えないくらい真っ黒です。
これも径が15cmを切るサイズでかわいいです。
径13cm 高さ13cm(売約済)

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(お値段お問い合わせください)

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2010年5月17日 (月)

弥生の花生けと道端の草

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弥生小壷 胴径15cm 高さ12.5cm

へぇ~こんな形もあるのかと、しばらく眺めていたが
間違いなさそうだし、花生けに申し分ないと思った。
親しい業者から譲り受けたもの。
いつも口の小さな信楽の「踞」が欲しいと思っていたが
なんとなくそんなムード。
こういう形は花がばらけないのでドシロウトの私にも生けやすい。

花摘みに道端も楽しい。
但し、住宅地の道端は犬のおしっこが匂う。
摘んだ花は水洗いする。
取っ替え引っ替え、ハイそれなりに。。。
(そろそろデジ一眼が欲しい)

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アカツメクサ(赤詰草)

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キンポウゲ(金鳳花)

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コヒルガオ(小昼顔) 

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ハナダイコン(花大根) ハルジオン(春紫菀) コバンソウ(小判草) 
ハハコグサ(母子草)
(ご売約ありがとうございました)

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2010年4月13日 (火)

陶片狂再燃

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唐津花の字文皿陶片 桃山〜江戸初 長さ12cm〜 15cm

陶片狂がまた熱くなった。
こんどは文字入り陶片数点。
が、しかし、最後の最後で競り負けた。
モヤモヤ気分が薄れかけた頃
落手した先輩業者が都内の催事で1枚を出品した。
欲しかった「花」の字!
遠回りだったが、やっと手に納まり素直にうれしい。

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花/染井吉野(ソメイヨシノ)

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2010年4月 3日 (土)

くろめ鉢と桜

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くろめ鉢 江戸 径35cm 高さ6.5〜8.5cm

漆は採取したときは水分の多い乳白色だがこれを木鉢に移し、
天日で攪拌し生漆の水分をとばす。これを漆のくろめ(精製)という。
くろめ鉢といえばきれいに刳り出した大きな木鉢に
漆でピカピカになったものを目にするが、これは様相が違う。

縁はガタガタに崩れ、そこからヒビが入って
表面も波うっている。それでも漆が固まり堅牢だ。
元は赤塗りのこね鉢かも知れない。
荒々しいイメージに加え、ゆったりしたカーブが魅力だ。
慣れ親しんだ道具への愛着か。
使い続けた果ての姿。(売約済)


花/ヤマザクラ(山桜)
桜はソメイヨシノが一般的だがクローン故に種は発芽しないという。
すべて同じ一本からの接木のコピーだ。
戦後復興とともに大量に植えられ、そして今寿命が来ているらしい。
日本経済のようでちょっと怖い。
里山で育った者としては桜といえばヤマザクラが懐かしい。
春、山裾に他の木に混じってポツ、ポツと白い塊が眩しい。
こちらは寿命も長い。

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近所のソメイヨシノ 
建設中の東京スカイツリーが見える

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2010年2月23日 (火)

法隆寺古材花生

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6.5cm×6.5cm 高さ33cm

法隆寺の古材で作られた花生。
部材の形は様々だが、これは長めの角柱ですっきりして気持ちが良い。
寺印も押されて有り難い。
材はかなり古いが銅の落しを抜くと檜の香りがする。
昭和の大修理で放出されたものだろうか。
箱に納められている。

糸井重里氏と宮大工の小川三夫氏の話が面白いのでご覧あれ。
www.1101.com/life/index.html

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(売約済)

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2010年1月27日 (水)

一蝶寺の梅  

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縁あってこの寺の厄介になることになった。
清澄白河駅から当店に来られる方は気がつかれたろうが
駅を出ると右に大きな建物があって
壁にNAMNAMという文字と小坊さんのキャラが目立つ。
一蝶寺という名は元禄に活躍した絵師の英一蝶(はなぶさいっちょう)が
12年の遠島から許され身を寄せた寺ということで
宜雲寺(ぎうんじ)が本来の名称。

角を曲がり山門をくぐると通りの喧騒から一瞬にして静寂に変わる。
さらに石畳の先は見事に手入れされた庭。
風格ある盆栽が数多く並べられ、ちょうど梅が満開で目を奪われた。
(高さ60cmくらい)
白骨のように枯れ果てた崇高な姿。
盆栽用語で「舎利(しゃり)」というらしいが
手を合わせたくなるようなありがたい呼び名だ。
各地に樹齢300年とか400年とか伝わる名梅があるが
この梅の樹齢は分からないらしい。
店にあった古染付の皿が約400年前の作。
このヒョロヒョロの梅が400年後は
このような姿ではないかと思いが馳せる。
香りも良くニホンミツバチが群がっていた。

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この寺が縁で一蝶という人物に興味が湧いた。
紀伊国屋文左衛門や芭蕉とも交遊があり
人気絵師でありながら誹諧師、お座敷芸人と破天荒な風流人だ。
調べるとエピソードがたくさん出て来て面白い。
寺には一蝶のふすま絵や軸が多数あったらしいが
関東大震災ですべて焼けたらしい。
気さくな住職が戦後に買った一蝶の絵があるというので見せてもらったが
牛若丸と弁慶というもので
「寺に合わねえんだよな〜。これホンモノかい?」
と言われ言葉に詰まった。

http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/e2009-04.html
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/1004/index.html

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