2011年11月16日 (水)

古染付吹墨梅鴬文皿

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古染付吹墨鶯梅文皿 (明末17世紀前期)
径14.2cm 高さ2.6cm

骨董を始めて間もない頃
古染付の存在を知り伊万里との違いが分かると
俄然楽しくなったことを思い出します。
「辻留」の懐石料理の本に出ていたりして憧れたものでした。
古染付といっても型づくりの向付や祥瑞手は垂涎の的。
吹墨もなかなかお目にかからないものでした。
骨董店の棚に古九谷や柿右衛門と並んで置かれたものです。


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吹墨は初期伊万里にも同柄があるけれどこちらが本歌。
時間差もなくクイックに模倣したのには驚かせられます。
この吹墨は梅の古木に鶯が飛んでいる目出たい柄。
新春の茶や酒の席にぜひ登場させたい皿です。
(売約済)

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2011年9月28日 (水)

清貧プレイ

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古唐津茶碗 径10.4cm 高さ6.5cm

与作どんの昼餉のようです。
簡素清貧を試みてみました。
清貧ならぬ赤貧じゃねえのと言われそうです。

最近では清貧を耳にします。
侘び寂びも清貧と重なる部分があるように思えます。
ただ侘び茶は追い求めると金がかかります。

この茶碗は片薄の高台、堅い長石釉が溶けきれず
枇杷色になって梅花皮や貫入が全体を覆っています。
不憫なボロッケツですが
大きさもあって瑕も少なければ「奥ナントカ」かも。
貧者の戯言です。

(日々常用につき非売です)

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2010年11月 4日 (木)

ストーンウェアの酒ボトル

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ストーンウェア ドイツ  胴径8.5cm 高25.5cm
18〜19世紀

ロクロの筋跡や火襷のような赤味、片面は黄胡麻。
日本人の感性をくすぐる味わいを備えた陶器のボトル。
ストーンウエアにもこんな肌があるんだと嬉しくなった。
酒器の古典派には「なんじゃ?」の品だけど
「こだわらず、かっこ良く」これで堂々と酌み交わしたい。
日本酒、マッコリ、焼酎、なんでも。。

以前にも当ホームページで紹介しました。
http://hi-hu-mi.way-nifty.com/blog/2008/11/post-bb35.html

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鉄の盆(くろや製)26cmと白磁猪口(瀬戸、明治)、
桃山備前窯道具陶片(最大幅20cm)をお付けします。
備前は扇型に割れていい感じです。肴でものせてください。
窯中で割れているので割れ口に赤味があります。
(売約済)

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2010年5月13日 (木)

木の器

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木の器で盛りつけたいと思っていたが
やっと適当なものが集まったのでさっそく実践。
簡素な繭皿や木地の皿は安くてお手軽。

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上段左から/藤原系木皿 径24cm
繭皿だろうか。放射状の彫りが洒落ている。
柿渋が塗ってあり、いい感じなので拭き漆をしてコーティングした。

栗の木皿 径20.5~21.5cm
栗の木を手斧でざっくりとはつっただけの簡素な木皿。

下段左から/繭皿(小) 径22.5~24cm
小さいが深さがある。
これも柿渋が塗ってあり、汚れを洗い落として拭き漆のコーティング。

繭皿(大) 径31cm
繭皿は栃の木が多いが餅臼や麺板に使われるので器にも向いていると思う。
環孔材(年輪に沿った導管のある材)ではないので汚れが入りにくい。
白っぽいものを更に洗い込み、マッサラに。
濡らしてから使うと染みが付かない。
オイルフィニッシュでもいい感じに。
(オイルフィニッシュには必ず食用の油を使う)


ng繭皿で黒くて味のいい煤が被ったものがあるが
煤が溶け出すので不向き。
虫穴やクラックがあるものも避ける。




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木の器は陶器の中に合わせても変化が出て食卓が楽しい。

最近は中性脂肪と尿酸値がかなり高い。(因にデブではないpig
医者にも脅された。hospital
永きに渡る悪しき生活習慣を反省しつつ
気を配った食材で文字通り草食系で行こうと思っている。capricornus


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上段左から/空豆とジャガイモのサワークリーム添え
葡萄、殻付アーモンド、酵母パン
下段左から/フリッジと野菜のマヨネーズ和え
タンポポと豆とヒジキのサラダ
(木の器は販売しておりません)

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2010年4月23日 (金)

マスさんの小皿

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益子焼山水文小皿 戦前 径12.1cm

柳宗悦が絶賛した皆川マスの土瓶は民芸の代表的なものだが
土瓶の絵のどこが良いのか分からなかった。
皆川マスといえば、昭和天皇が益子を訪れた時に
「仕事は楽しいですか?」と聞かれ
「ちっとも楽しかねぇ〜」と答えた話や、
柳宗悦が紙にその絵を描いてくれと頼んだがそれを拒み、
浜田庄司に押され、やっと描いたという話など
素朴で実直な人柄を思い浮かべる。(その絵は民藝館にある)
日に500個以上も同じ絵を描いていたというから
もし、その姿を目の当たりにしたらきっと感動したと思う。

この小皿は民藝の仕事たずさわっていた人の旧蔵品。
マスさんが居るような、のどかな里山の絵だ。(売約済)

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2010年3月12日 (金)

或る日の晩酌

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なんとなく3点が和んでいたので撮ってみた。
どれも他愛の無いように見えるがなかなかいい。
気心の知れた仲間との酒席向きといった感じ。


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徳利は美濃(駄知)のモダンな掛け分け。
口回りがフニャッとして微笑ましい。
珍しい磁器質。軽くて使い易い。径6.5cm 高さ16.5cm (売約済)

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片口は平清水。最小タイプで稀少。
粉引のような染みもあり
肌は茹で玉子のように艶やか。
今まで見た平清水の中でも抜きん出る。
径10.5cm 高さ6cm (売約済)

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唐津盃は朝顔型の立ちぐい。
同タイプを何度か扱った。
唐津も最近では瑕が目立つと安くなった。
これは楕円気味だが呼び継ぎが上の方なので痛々しさがない。
火間(釉剥げ)や釉溜まり、高台土見せの赤味も好ましい。
径7.3cm〜6.5cm 高さ4.5cm (売約済)



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居酒屋ではない。或る日の晩酌風景。

巨大ツブ貝は新しく出来たスーパーの特価品。
懐かしいムカゴはバターで炒める。ほのかに甘い。
ウルメやエシャレットも酒の大事なお供。

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続きを読む "或る日の晩酌"

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2010年2月 3日 (水)

一碗自適

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骨董の先達O翁が日々の暮らしを一碗で過ごしたいと自身の碗を見せてくれた。
それは意表を突くもので半筒型の赤茶けた匣鉢(サヤ)だった。
既にコーヒーやら飯やらで使いこなれている。
さすが、仙境の域に達する選り抜きの珍器と感服したが
他の骨董屋に見せたところドン退きされたという。
ならば我もと思い、選んだものがこの山茶碗。
片身が白い赤焼けの碗。
凡器だが鎌倉信楽の壷を彷彿する枯淡な趣き。(私だけ?)
こんな時、箱入り、墨書きのゴージャスな茶碗では野暮。
修行者のつもりで心身浄化を志し質素にやりたい。



では、実践風景・・・・
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朝/玉子かけごはん 
残り飯を電子レンジ。スーパーの安玉子を落とす。
これにアミの佃煮、海苔、分葱をパラパラ。醤油を垂らして一気喰い。
メチャメチャ美味い!
ほうじ茶でしみじみ~。「一日が無事でありますように」



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昼/おろし蕎麦
森下の交差点の近く「京金」へ。
勝手に山茶碗を持ち込み「おろし蕎麦」を頼む。
京の辛み大根がピリピリ辛い。
周囲の視線を感じても一向に構わない。
通ぶったうっとうしい客がこの碗で静かになった。
山茶碗が店の器のように解け込んだ。



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お八つ/点茶  
山茶碗で点てると茶筅の先が折れて小骨のように口に残ったことがある。
これはけっこう点てやすく茶映りも抜群。
饅頭には古瀬戸の皿。



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まずは濁り酒でグビグビ。肴は煮鮑。

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夕/濁り酒、鳥粥 
粥はもも肉、芹、十勝産の百合根が入る。
芹が香り、百合根がほのかに甘い。
粥は土鍋で炊くとほんとうに美味しい。

一日、平穏無事。感謝 拝
(お買い上げありがとうございました)

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2010年1月14日 (木)

白磁角徳利 と鍋パーティー

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白磁角徳利 7.3cm×7.3cm 高さ20cm

半陶半磁か、焼きが甘いのか、軟らかい質感。
ロクロで挽いてから型で面を取る。
上から見ると貫入は左回り。
素地が白くないせいか釉薬は透明ではなく白濁釉を掛けている。
鞆系(広島)、砥部、平佐か分からないが保命酒を入れたものと思われる。
デルフトのような、李朝のような、初期伊万里のような、いいとこ取りの佳品。
(お買い上げありがとうございました)




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友人Iくんの家で二人だけの新年会(鍋パーティー)。
酒器が無さそうなのでこの白磁角徳利、他数点を持参。
東京は雪混じりの雨でかなりの冷え込み。
温水無し。テレビ無し。和式トイレ。スキマ風有り。
学生時代を思わせるたたずまい。
鍋の具はタラ、牡蛎、白子。
酒が旨くて飲み過ぎてしまい久々のお泊まり。

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                        しっぽり。
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            ウェグナーかよ。

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空は晴れ渡り気持ちのいい朝。
案の定、二日酔い。
ショウガ入りミルクティーが美味しい。
昼までダラダラ。

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2010年1月 7日 (木)

笠間焼の大皿

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断定は出来ないが笠間焼でいいと思う。
以前、北関東の業者から分けてもらったがやはり笠間焼と言っていた。
笠間焼は関東ではいちばん古い窯場で
信楽から陶工を招いて築いたのが始まりで
後に山形の平清水焼や益子焼は
笠間焼の技術を学んで開窯されたといわれている。

これは瀬戸の石皿に良く似ているが土が瀬戸に比べ粉っぽく赤みがある。
釉の全面に貫入が細かく入り味わいがあり
控えめな鉄と銅緑の流しがけが洒落ている。
大きな特徴として目痕に四角に割った陶片のトチン。
丁寧に作られているので古いと思う。滅多に出てこない珍品。

民芸が好きで各地の民窯にも目を向けるがなかなか受け入れてもらえず
商売には不向きだ。
おしゃれな料理研究家に是非、と思う。。。

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径33.8cm(売約済)



子どもが冬休みの宿題で「ちらし寿司」、「吸い物」、「酢の物」の
三品を作るという。
HPのネタもないので笠間の大皿を使ってもらった。
ちらし寿司は「ばらちらし」と言われているもの。
わが家は酢飯に切り干し大根を甘辛く焚いたものを合わせる。
具は錦糸玉子、三つ葉、切り身を目一杯。

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切り干し大根、他          具沢山


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にぎやかな食事風景


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酒は欠かせない。

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2009年12月22日 (火)

両手付のデルフトとピューターとエゾ鹿

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デルフト両手付きボウル オランダ 18世紀前期
径15.5cm 高さ7cm

手放したものが戻って来た。
このデルフトはのコレクションのひとつだった。
骨董屋になって友人の好意で「別冊太陽」に載せてもらい
その後は麻布十番の人気店に渡った。
最近になって遠方から買って欲しいと連絡があり引き取った。
両手付きタイプはたいへん珍しく市場に出回らない。
見つけても完器はなく「手」が失なわれている。
これは胴に割れがあり修理されているが肌も白く艶やかだ。
この形はデルフトしか見たことがない。



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ピューター両手付き皿 オランダ 18世紀前期
径16.5cm 高さ4.2cm
先のデルフトと同時代。
1730年の刻印。
これも珍しいものでなかなかお目に掛からない。
「手」がデコラティブで重厚な趣きがある。



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北海道からエゾ鹿の肉が届いた。
友人が近所の猟師から分けてもらったもの。
毎年大量に送ってくるが我が家には入り切らないので
知人に配ったり、鉄板焼屋にあげたりと大騒ぎだ。
友人曰く、たまには野生の獣を食べると良いという。
何が良いのか分からないが配合飼料育ちの家畜より
原生林を駆け回り様々な草を食べた獣の肉は
薬に近いものだろう。

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瀬戸ミニ石皿にサラダ。
ピューターはこれも友人が作ったジャガイモ(キタアカリ)のオーブン焼き。
デルフトはえぞ鹿の赤ワイン煮。
コップはフランス調味料容器。
キュノワールはエゾ鹿のハーブステーキ。
(お値段お問い合わせください)(デルフト両手付きボウルは売約済12/23)

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