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2011年10月 6日 (木)

江戸中期の初期猪口

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初期手花弁文猪口 18世紀
径7.0cm〜7.5cm 高さ5.4cm

猪口は初心者向けとか入門者向けとかいうけれど
私には奥が深くていつまで経っても面白い。
名許りのぱっとしない盃より魅力的だ。

写真の猪口は江戸中期につくられた初期の猪口。
馴染みのない人は混乱してしまいそう。
生掛け故に少し楕円気味。
厚底で見込みに小石がに落ちて縁に窯瑕がある。
このくらいのデメリットは
土もの(陶器)で見慣れているので返って好ましい。
柳宗悦はすでに昭和六年の「民藝」に
そば猪口を紹介したらしい。
それも1ページに一点ずつの掲載。
薄手の描き込みタイプより厚手の初期タイプが多い。

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この手は昔から人気が高いので贋物が多い。
骨董市やネットオークションにもよくある。
キノコ狩りに行ってシメジそっくりの毒キノコに出会う感じ。

(売約済)

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